有明音頭(須子音頭)

 

作詞/山口 白陽  

作曲/出田 憲二  

編曲/佐藤 勝彦

 

一.ハアー 山は老岳(おいだけ) 新地は若い

  川は楠甫(くすほ)の 清水をよせて

  育つお米は 郷土の自慢

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

二.ハアー 港大浦 入船出船

  意気なマドロス 椿の花も

  娘ごころも 紅さす思い

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

三.ハアー 丘を埋めた黄金(こがね)のむしろ

  須子(すじ)の名物 蜜柑の秋は

  唄もわきたつ 心もはずむ

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

四.ハアー 大漁つづきの 赤崎(あかさき)

  波のしぶきに 鯛網あげて

  胸は高鳴る 船脚や進む

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

五.ハアー 昔荒びた 上津(かみつ)の浦も

  今は春風 南蛮寺の

  マリア様さえ 笑顔でござる

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

六.ハアー 浜は夕焼け お山は小やけ

  下津浦(しもつうら)では道べに咲いた

  彼岸花まで 燃えたつばかり

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

七.ハアー 語り明かした 島子(しまご)の宿で

  今も忘れぬ バテレン一揆

  千鳥貝まで 恋しゅうてならぬ

  望み有明 さっこらさのさ

  ソレ有明音頭で 一と踊り 一と踊り

 

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