民謡郷土めぐり−いで湯三題−

山鹿博物館前の二重橋

[山鹿]

たらい持たぬが山鹿(やまが)の自慢

女房(にょうぼ)極楽(ごくらく)お湯の里

灯籠(とうろう)祭りに()もいう

わたしゃ山鹿へ嫁にいく

 

[菊池]

菊池(きくち)歴代ただ一()と筋の

道にはばたく揃(そろ)い鷹(たか)

城の桜は社(やしろ)をつつむ

町の湯ぎりは身をつつむ

 

[湯の児]

()と夜()(とま)りと湯の児(ゆのこ)に来たが

心ひかれる恋路島(こいじじま)

かすむ天草(あまくさ)雲仙(うんぜん)あたり

明日の旅路(たびじ)に気が迷う

 

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