民謡郷土めぐり−遺跡三題−

説明: 095a

大津杉並木

[大津杉並木]

大津杉馬場(おおづすぎばば)清正公様(せいしょこさま)

郷国(くに)にのこした生きがたみ

ならば聞きたや 梢(こずえ)の風に

すぎた暴風雨(あらし)の四百年

 

[泰勝寺]

池の浮藻(うきも)に苔(こけ)むす庭に

日脚(ひあし)しずかな泰勝寺(たいしょうじ)

御廟(ごびょう)めぐればガラシャ姫の

白い石碑が眼にいたい

 

[岩戸観音]

独り旅行く人間武蔵

なにか寂しいうしろ影

岩戸きてみりゃ雑木の山は

音もうつろな風ばかり

 

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