民謡郷土めぐり−遺跡三題−
大津杉並木
[大津杉並木]
大津杉馬場(おおづすぎばば)清正公様(せいしょこさま)が
郷国(くに)にのこした生きがたみ
ならば聞きたや 梢(こずえ)の風に
すぎた暴風雨(あらし)の四百年
[泰勝寺]
池の浮藻(うきも)に苔(こけ)むす庭に
日脚(ひあし)しずかな泰勝寺(たいしょうじ)
御廟(ごびょう)めぐればガラシャ姫の
白い石碑が眼にいたい
[岩戸観音]
独り旅行く人間武蔵
なにか寂しいうしろ影
岩戸きてみりゃ雑木の山は
音もうつろな風ばかり
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