民謡郷土めぐり−球磨三題−

 

[人吉]

霧の人吉 湯ぶねの中に

一人きく夜の 川千鳥(かわちどり)

瀬音まじりに河鹿(かじか)が鳴いた

あの日 あの夜の夢こいし

 

[五木]

娘十六 なりふり捨てて

今日も 五木の子守唄

泣きも恨みも 嫉(ねた)みもすまい

わたしや勧進(かんじん) 根なし草

 

[球磨川]

女ごころか 男の意地か

(せ)いてせかれぬ 球磨の水

岩にくだけて しぶきを上げて

四十八瀬(しじゅうはちせ)も 一と息に

 

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