民謡郷土めぐり−蜜柑三題−

河内みかん

 

 

[河内]

海に入り日の落ちゆく頃は

山も夕日に映えわたる

河内(かわち)小みかん子供のゆめに

遠くつながるなつかしさ

 

[小天]

峠こゆれば有明(ありあけ)沿いに

ここもみかんの丘つづき

昔こいしい那古井(なこい)のいで湯

今は小天(おあま)の草枕(くさまくら)

 

[田浦]

味の田浦(たのうら)甘夏みかん

木々にこがねがなりさがる

なにをグレープ味なら香なら

負けてなろうか負けはせぬ

 

※夏目漱石の名作「草枕」に出る那古井温泉は小天温泉をモデルとしたもの。

 

 

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