民謡郷土めぐり−港三題−
三角西港
[三角]
三角岳(みすみだけ)から港を見れば
出船 入り船 泊り船
沖の釣り舟入江の真珠
見える限りは海の幸
[八代]
港八代(やつしろ)汽笛に明けて
町の工場も眼をさます
西か南か出船の行く手
雄々(おお)しへ先の波がしら
[水俣]
暗い夜霧をさらりと解いて
吹けよ 水俣(みなまた) 朝の風
通う船路(ふなじ)は国さえ結ぶ
なぜに結ばぬ人ごころ
※暗い夜霧は水俣病問題を指すこと申すまでもなし、為念。
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