郷土人物百年詩−徳富猪一郎・同健次郎−
徳富蘇峰
徳富蘆花
@毀誉(きよ)を超えたる信念に
一菅(いっかん)の筆三代の
指標となりて世を率(ひき)ゆ
警世(けいせい)の記者猪一郎(いいちろう)
A孤高世俗に阿(おもね)らず
常に求道(ぐどう)の情熱を
焔(ほのお)と抱いて闘える
至純の作家健次郎
B往(ゆ)くに各々道あれど
文豪の名を共にして
時代の空に聳立(しょうりつ)す
郷土の誇り、蘇峰、蘆花
※徳富猪一郎(蘇峰)水俣に生る。熊本洋学校、京都の同志社に学ぶ。弱冠「将来之日本」一巻を提げて上京、民友社を起こし、後国民新聞を創む。終生新聞記者を以て任じた。近世日本国民史百巻はその代表作。晩年は皇室中心主義を奉じ日本精神に徹す。(−一九五七歿)九十五才。
※徳富健次郎(蘆花)猪一郎の弟。同志社に学ぶ。民友社に入って小説「不如帰(ほととぎす)」随筆「自然と人生」等多数を書き一世を風靡(ふうび)す。クリスチャンとしてエルサレムを訪い、トルストイに傾倒、後武蔵野の粕谷に半農生活を営みつつ作品を発表した。(一八六八−一九二七歿)六○才。